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Abendの憂我な部屋

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2012年 12月 31日

大晦日に



 この年にブログを立ち上げ、音楽を中心とした諸々の事柄について多くのご教示を賜りました。縁を喜ぶ次第でございます。

 『ゆく年くる年』を観ながら蕎麦を食し、年越をいたします。

 本年は、まことにありがとうございました。

                                                                                                                             Abend 拝
          

by Abend5522 | 2012-12-31 22:30 | 日々の事
2012年 12月 30日

ありがたきもの


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 昨日、自転車でBBGオーディオへ行きました。コントロール・アンプとMCカートリッジを買うためです。
 美味しい珈琲をご馳走になり、店主と相談をしました。クラシックを中心にヘッドホンで聴いていることを伝えますと、レコードは聴きますか、レコード・プレーヤーはどれを使っていますか、今まで使ったアンプでどれが良かったですかと訊かれました。こういう「問診」が重要なのは、私も仕事柄充分に承知しています。相手に合ったものをという精神の基本です。

 コントロール・アンプは、ヤマハのC6とラックスキットのA-502Limitedを試聴しました。普段使っているヘッドホンを持って来て試聴してくれるといいと言ってくれましたが、店にあるものを使いました。パイオニアSE-30。1970年代の懐かしい密閉型です。私も同じシリーズのものを使っていました。店はヘッドホンを扱っていませんが、店主とスタックスの話などしました。
 試聴するレコードを選んでくださいということで、セル/クリーヴランドOの『指環』管弦楽曲集をかけてもらいました。カートリッジはオルトフォンのMCと、画像のDENONのOL-103LCⅡを使ってくれました。ラックスキットの方が好みの音を出しているので、これに決めました。配送を頼むと、夕方には届けてくれるということでした。

 昨晩、店主から電話がありました。オルトフォンのカートリッジを使うと音が揺らぐので、将来のことも考えてメンテナンスをしています、配送が遅れますということでした。
 さっき、再び電話がありました。電解コンデンサなども含めたメンテナンスが必要で一週間ほどかかります、その間フォノアンプをお貸ししますということでした。聴く分には別に困らないので、フォノアンプはいいと返事しました。きちんとしたものを売りたいので、メンテナンス料金は不要ですとのことでした。

 A-502Limitedはちょうど30年前の機材で、ラックスマンが自作用に立ち上げたラックスキットのコントロール・アンプです。調べますと、Limitedは贅沢なパーツが使われているヴァージョンでした。店での売値は2万円台なのですが、ここまでケアをしてくれるのには感動しました。

 こういうわけで、アンプの紹介は新年になります。
 カートリッジは、さっそく昨晩乗せてみました。私にとっては初めてのMCです。
 コンヴィチュニー/GOLのブルックナー第四を、第2楽章まで聴いてみました。中低域がぐっと締まり、高域の繊細さが増しました。また、弱音時での静けさが体感できました。
 カートリッジも中古ですが、あまり使われていない良好な状態で、カンチレバーの曲がりもなく、店主が言っていたように、けっこうしっかりしたリード線が使われています。

 BBGオーディオへは何度か行きましたが、機材を買ったのはこれが初めてです。こういうオーディオ店も少なくなりました。



 

by Abend5522 | 2012-12-30 16:57 | オーディオ・映像・機材
2012年 12月 28日

PHONOはいま・・・


 明智光秀は、「時はいま雨が下しる五月かな」と詠んで謀反の意を表しましたが、ひねもす雨の今日はただの師走かなです。
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 ネットでオーディオ機材の情報を見ていますと、PHONO端子を装備しないアンプが多いことに気づきます。MCまでカヴァーしているものになりますと、高級アンプしかないというのが実情です。仕方のないことかも知れません。現在30歳未満の人にとっては生まれた時がCD時代の幕開けでしたし、それより上の世代の人でも、自分でレコードをかけて音楽を聴いていたのは40代半ば以降でしょう。更に、マニュアル機で盤に「針を降ろす」のが日常であった人になりますと、もっと年層が上がるかも知れません。

 ヘッドホンで音楽を聴くようになって長いのですが、今日sawyer様がアップなさった『ジークフリート牧歌』のコンヴィチュニー盤を聴かせていただき、ジャケがヤマハのc-2aの上に立てられてあるのを見ながら、ふと気づいたことがありました。
 ヘッドホンで聴くのに、パワー部は不要ではないか。コントロール・アンプとヘッドホン・アンプがあれば最適ではないのか・・・・・・という、極めて基本的なことに気づきました。SPで聴くことから遠ざかっていると、パワー部はSPを駆動させるためのものという、初歩的なことすら忘れ果てていたようです。sawyer様が、c-2aの上にジャケを立てておられなかったら、忘れ果てているままだったでしょう。

 
 


 

 

by Abend5522 | 2012-12-28 23:10 | オーディオ・映像・機材
2012年 12月 27日

「遡及的」速やかに


 まず、前にアップした川路真実の『飢える魂』主題歌のB面『泣いてる東京』(『飢える魂』挿入歌)の一部です。


 次に、近江敏郎の『南の薔薇』の前奏と、そのメロディーの歌の部分を繋いだものです。


 三つめは、メトの『ジークフリート』紹介映像です。有名な「鍛冶の歌」のシーンですが、同時に奏されるのが「溶解の動機」です。初めは低弦で、そして金管で高らかに鳴らされます。


 三つとも同じ下降旋律です。『泣いてる東京』が1972年、『南の薔薇』が1948年、『ジークフリート』が1856年~71年です。この下降旋律、ポピュラー音楽にはまだまだあると思いますが、ワーグナー以前の曲にあったかどうかを知りません。ご教示いただければ幸甚です。

by Abend5522 | 2012-12-27 23:32 | クラシック音楽
2012年 12月 27日

スタインバーグの『運命』


 盤の状態は良くありませんが、スタインバーグ / ピッツバーグSOによる『運命』です。第1楽章が疾風の如く速い演奏です。第2楽章以降も速めですが、リピートは忠実に行われています。少しでもお楽しみいただければと思います。

 盤は米コマンドです。コマンドといえば、ジャケにもあるように35mm magnetic filmによる録音で1960年代に名を馳せたレーベルです。その名のとおり映画制作に使われる録音機によるもので、各社が独自の録音方式で競っていた時代に、高音質録音として有名だったものです。

 ジャケ裏の解説を見ますと、この他に1番&2番、『英雄』、4番&レオノーレ3番、そして7番の4枚が既に発売されているとあります。そして、面白いことに各々はモノラル、ステレオの両方で発売とも記されています。この『運命』はステレオ盤ですが、レコーディング・チーフがRobert Fine、マスタリング担当がGeorge Piros(stereo)、John Johnson(monaural)と、氏名まで載せられています。あとは、スタインバーグの写真と人物紹介、そして35mm magnetic filmによる録音方式の説明が記されています。

 21:07に、約1秒ほど弦がモノラルのように奥に引っ込んでいる箇所があります。


by Abend5522 | 2012-12-27 21:31 | クラシック音楽
2012年 12月 25日

クリスマス


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 カトリック系の某高校にある聖母子像です。

 クリスマス協奏曲はコレルリのコンチェルト・グロッソop.8-6がつとに有名ですが、私はマンフレディーニのコンチェルトop.3-12が好きです。中学時代、NHK-FMの『バロック音楽のたのしみ』のオープニングに冒頭が使われていました。神々しき光が天空から降りそそぐような美しさに魅了され、買い求めたのがこのイ・ムジチの1960年代盤です。イ・ムジチはクリスマス協奏曲集を3、4回録音していますが、このレコードでCD化されているのはコレルリの曲だけだと思います。そのCDは持っており、1962年6月の録音となっていますので、マンフレディーニのものも同時期に録音されたのでしょう。


 
 

by Abend5522 | 2012-12-25 20:10 | クラシック音楽
2012年 12月 24日

一休さんと蓮如さん


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 一休宗純禅師と蓮如上人は親友でした。禅僧と念佛僧が親友同士は面白いことですが、二人はそれぞれ厳しい人生を送りました。
 
 一休さんは、若い時に師事していた師匠が亡くなってしまい、絶望のあまり琵琶湖で入水自殺未遂を起こしていますが、闇夜に鳴く烏の声で大悟したといいます。以降、堕落していた当時の禅に喝を入れつつ、風狂の道を歩むことになります。晩年は盲目の娘の森女を伴い、漢詩集『狂雲集』には、男女の性愛についてのかなり際どい作品も多くあります。87歳の長命でありましたが、臨終の言葉は「死にとうない」であったと伝えられています。

 蓮如さんは、親鸞八代の直系子孫ですが、当時の本願寺は同じ浄土真宗の他派よりも小さな寺に過ぎませんでした。しかし、彼には天性ともいえる政治力、オルガナイザーの資質があり、一代にして本願寺を最大級の宗教権力にまで高めます。また、現代の本願寺の基礎となる布教や勤行の方式を確立し、宗祖親鸞の著作を開版する一方で、『歎異抄』を門外不出にしました。また、蓮如さんは御文章(おふみ)によって全国の信徒への疑問に答え、布教を推進するという、今でいえばメールやツィッターによる発信のような手法を取りました。彼も、84歳の長寿を全うしました。
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 これは、親鸞聖人晩年の絵像です。これに対してかどうかはわかりませんが、一休さんは次のような歌を詠みました。

 襟巻のあたたかそうな黒坊主 こやつが法は天下一なり

 親鸞さんの法(教え)は佛教思想を大転換させたものでしたが、一休さんはそれを理解していたのかどうかはわかりません。しかし、一休さんと蓮如さんが、宗派の垣根などお構いなく親交を暖めたのには、思想的にも相通ずるものがあったからでしょう。両者には、面白いエピソードがあります。
 或る富裕家が一流の絵師に馬の屏風絵を描かせ、それへの賛を二人に依頼しました。富裕家は、二人の高僧がさぞや立派な賛を書いてくれると期待したのですが、まず一休さんが書いたのが「馬じゃげな」で、続いて蓮如さんが書いたのが「そうじゃげな」でした。二人とも京都人ですから、今でいえば「馬みたいやな」、「そうみたいやな」ということになります。こう書かれた時の富裕家はどんな顔をしたのか、想像するだけで笑えます。
 また或る時、一休さんが蓮如さんを訪ねて来ました。しかし、蓮如さんは留守だったので、一休さんは帰りを待っている間に眠くなり、そばにあった阿彌陀さんの像を枕代わりにして寝てしまいました。やがて帰って来た蓮如さん、怒るどころか「おいおい、わしの米櫃をひっくり返してもらっては困るぞ」と一休さんにいったということです。

 伝教大師最澄と弘法大師空海は、初めは親交が篤かったものの訣別してしまいましたが、一休さんと蓮如さんは生涯にわたって親友どうしだったようです。
 

by Abend5522 | 2012-12-24 01:18 | 佛教
2012年 12月 22日

貴重なデルヴォーの『ボレロ』

 sawyer様がデルヴォー/ハンブルク国立POによる『ボレロ』をアップされ、コロンヌOのものとは異なる演奏に触れることができました。演奏時間が18分余りという最も遅い『ボレロ』ということですが、デルヴォーがなぜこうしようと思ったのか、興味をそそられるところです。

 sawyer様のお許しを得て、ここにもアップさせていただきました。なぜ、このようなことをするのかと訝られるかも知れませんが、失礼ながらひとつの実験をしてみたかったからです。
 古いレコードをデジタル化する場合、ノイズの除去ということが問題になって来ます。これを細かいところまでやるのは大変なのですが、ここにアップさせていただくに際し、簡易除去を行ってみました。不充分であり、また音質が変わってしまったかも知れません。ご批判、ご感想をいただければと思います。


by Abend5522 | 2012-12-22 15:13 | クラシック音楽
2012年 12月 21日

久しぶりにハイドンを


 ヘリオドールの廉価盤は、1960年代に擬似ステ物を中心とした1200円のシリーズがありましたが、70年代の1000シリーズはグリーン地のシックなジャケで統一され、私もずいぶんお世話になりました。


 ザンデルリンク/SKDによる『告別』交響曲です。旧東独エテルナでの初発は1965年で、その時はモノラルで出されたようです。ステレオ録音がモノラルで発売されたのか、モノラルが擬似ステ化されたのかはわかりません。旧東独の録音事情がわかる資料でもあればいいのですが。
 ザンデルリンクは1964年~67年にSKDの首席指揮者でしたので、就任直後の録音ではないかと思われます。SKDの柔らかい響きが印象的で、古い録音ながら聴き疲れや退屈さを覚えません。


 スイトナー/LGOによる『軍隊』交響曲です。スイトナーはザンデルリンクの前任者で、1960年~64年にSKDの首席指揮者でありました。この録音は、コンヴィチュニーが亡くなった1962年から、ノイマンが就任する64年までの間になされたものだと思います。エテルナでの初発は、モーツァルトの25番とカップリングされていましたが、こちらの方はまだ聴く機会を得ていません。
 明るく、颯爽とした演奏です。スイトナーはこの頃40代の初めでしたが、そのザッハリッヒな指揮ぶりは既に出来上がっていたと思います。コンヴィチュニーを失って日も浅いGOLのアンサンブルが見事ではないでしょうか。また第2楽章でのトランペットも、コンヴィチュニーとのレオノーレ第3番のそれと変わらない響きが素晴らしいですね。

by Abend5522 | 2012-12-21 00:58 | クラシック音楽
2012年 12月 18日

"Erschallet, ihr Lieder"


 "Erschallet, ihr Lieder"(『響け、汝等が歌よ』)は、バッハのカンタータBWV172です。バッハのヴァイマール時代にあたる1714年の作品で、 聖霊降臨節の初日に用いられたということです。合唱、バスのレチタティーヴォとアリア、テノールのアリア、ソプラノとアルトの二重唱、コラールで構成された、演奏時間18分余りのシンプルな曲です。

 アデーレ・シュトルテ(S)/アンネリーズ・ブルマイスター(A)/ペーター・シュライアー(T)/テオ・アダム(Bs)、
エルハルト・マウエルスベルガー/GOL、ライプツィヒ・トーマナー・コーアによる演奏です。レコードは、私が持っている唯一の旧東独エテルナ盤8 25 885で、1971年に発売されたものです。録音は、マウエルスベルガーがトーマス・カントールを務めていた時期(1962年~71年)としかわかりません。

 エルハルト・マウエルスベルガーは、ドレスデン聖十字架教会のカントールであったルドルフ・マウエルスベルガーの弟です。このカントール兄弟が日本で認知されたのは、1970年に録音された『マタイ受難曲』によるところが大でありました。両方の合唱団が協同し、エルハルトが合唱指揮、ルドルフがGOLを指揮したこの録音は、私も発売されるとすぐに4枚組8.800円をはたいて買いました。
 エルハルトは、他にもGOLとトーマナー・コーアを指揮したバッハのカンタータを六曲録音しており、それらはCD化されてライプツィヒ・クラシックスから発売されていて、私も持っております。しかし、このBWV172はCD化されたという情報を得ていません。

 歌手陣は錚々たる顔ぶれです。アダムの癖のある声が嫌いという方もおられるでしょうが、レチタティーヴォ最後の低いC音を見事に出しています。名の通った歌手でも上げて歌うことがあるほどの重低音を、これだけ明瞭に出せる歌手は少ないでしょう。
 独唱、合唱、オケの三拍子が揃った素晴らしい演奏を、ご一聴に供させていただきます。なお、古い盤ゆえのノイズはお許し下さい。


by Abend5522 | 2012-12-18 21:44 | クラシック音楽