人気ブログランキング |

Abendの憂我な部屋

abend.exblog.jp
ブログトップ

2012年 03月 10日 ( 2 )


2012年 03月 10日

♬ 楽器のジャケ ♪

 楽器をあしらったジャケは少ない。工夫次第でいいものが出来ると思うのだが。
 「これは味があっていい」と思った2枚を紹介しよう。
c0240245_2365281.jpg

 ハイドンの『軍隊』、『告別』、協奏交響曲を収めたシェルヘン盤。『告別』の終楽章に「演出」が施された、ウェストミンスター音源の国内盤である。
 
 実に面白いジャケだ。大太鼓とシンバルが『軍隊』を表し、奏者が消えて宙に浮いたマレット、片方は大太鼓の上に置かれ、片方は地に伏せられたシンバルが『告別』を表している。楽器に二重の意味を持たせた、掛詞ならぬ掛楽器の風情である。一見すると寂寥感があるが、センスに満ちたユーモアが感じられる。

c0240245_2362084.jpg

 こちらは、ベートーヴェンの七重奏曲、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.454を収めた、アンリ・メルケル&リンデンベルク盤で、オデオン音源のモノラル国内盤である。七重奏曲は、リンデンベルクが「指揮」をしている。指揮者がいる、オケ用編曲版ではない室内楽の演奏はこれしか知らない。

 花びらをバックにした、7つの楽器のモノクロ画像。これがカラーだったら、ここに紹介しようとは思わなかっただろう。おそらくは黄色い花びらをバックに、弦の茶、木管の黒と銀、ホルンの金など、下品な色合いにしかならない。モノクロだからこそ、それぞれの楽器が溶け合い、七重奏曲であることを主張する。淡いブルー地に黒のタイトルも、それ故に冴える。

 楽器の配置も秀逸だ。高域を担うヴァイオリンを、チェロ&クラリネットの中域とコントラバス&ファゴットの低域が左右から支え、更にヴィオラとホルンがこれらに合力する形で、作品の象徴である花びらの前で団円を成している。コントラバス&ファゴットの角度のつけ方も面白く、七重奏といっても、2つの楽器をペアとした三重奏とヴァイオリンとの四重奏ですよ、といったメッセージも見て取れる。

 センスに乏しいジャケが多い中、これからも目にとまったものを紹介して行きたいと思う。

 
 

by Abend5522 | 2012-03-10 23:59 | クラシック音楽
2012年 03月 10日

♬ 我が「原点盤」 ♪

c0240245_21113089.jpg

c0240245_21154383.jpg

 クラシックの17cmLP盤。中古店でも見ることが少ない。そんな2枚こそ、私が初めて持ったクラシックのレコードである。1枚600円で、再生装置は、ポータブル電蓄だった。

 歌劇の序曲で一番好きなのは、今でも『ウイリアム・テル』と『魔弾の射手』。このカラヤン盤は、前者がフィルハーモニア、後者がBPOとのもので、ともに1960年の録音である。スピード感あふれる、颯爽としたカラヤンの演奏は気持ちがいい。1971年録音のものも持っているが、断然こちらの方が好きだ。

 私の『運命』は、セル/クリーヴランドOから始まった。なぜセル盤を選んだのかは憶えていない。2枚とも津田蓄音器で買ったのだが、『運命』の17cm盤はこれしかなかったのかも知れない。ジャケの裏に、ソニーからの次のような注意書きがある。

   このレコードは高度のカッティング技術によって超長時間収録をしてありますので、自動演奏器によって   は、一部再生しない場合がありますので御了承下さい。

 「自動演奏器」という表現に時代が感じられる。演奏時間は30分4秒で、17cmLPの収録時間は片面12、3分が限界だったことを考えると、これで『運命』全曲が聴けるというのは画期的なことだった。先のカラヤンのものでも、『ウイリアム・テル』序曲が11分49秒、『魔弾の射手』序曲が10分21秒なのだから。
 
 2枚とも既にCDを持っているので針を降ろすこともなくなったが、2枚とも緩衝袋に入れて大事にしまってある。
 

by Abend5522 | 2012-03-10 22:28 | クラシック音楽