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Abendの憂我な部屋

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2013年 07月 06日

夕方にちょっと自転車で

 自転車で少し走って来た。

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 宇多野の福王子神社。仁和寺のすぐ近くにあり、同寺の摂社である。周山街道は、ここから始まる。
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 福王子から一条通を少し東に行って北へ向かうと、画像の所で通行止めになるが、ここを左に行って砂利道を上れば、陽明文庫へと通じている。陽明文庫は、近衛家の古文書保存館として、近衛文麿によって建てられた。期間を定めて公開しているが、20名以上の団体で予約をしなければならない。

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 少し引き返すと、御室八十八ヶ所霊場の道に入ることが出来る。八十八ヶ所は、二度巡ったが、近年は危険区域の補修や、老朽化したお堂が建て替えられている。上の画像は、立て替えられた第三番の亀光山金泉寺。釈迦如来が安置されている。下のものは、第四番の黒巌山大日寺。大日如来が安置されている。
 自転車で巡るのはいけないので、元の道に戻った。

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 少し走ると、円融天皇の後村上陵。円融天皇の火葬塚は龍安寺の裏山にあるが、火葬後ここに御陵が定められた。

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 周山街道へ出て再び福王子へ戻り、嵐電の宇多野駅。近年、「高雄口」からこの名に変更されたが、嵐電の鳴滝駅の近くで生まれ、幼稚園も嵐電で通っていた私には、旧名の方が馴染み深い。

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 宇多野駅から、白梅町方向の次の駅は御室仁和寺で、これは旧名が御室駅。そこから双ヶ丘の麓の細い道を走り(画像上)、通りに出ると、オムロン発祥の地のプレートがある(画像中)。体温計やヘルスメーターなどで有名なオムロンだが、元は立石電機という大阪の企業で、1944年にこの地に移転した。以降、御室にあることから「オムロン」ブランドで生産を行い、20数年前にそれを社名とした。現在では、本社は京都駅の近くにあり、ここは児童公園になっている。
 このプレートの斜め向かいには、吉田兼好の旧跡である浄土宗の長泉寺がある。兼好が晩年に草庵を構えた場所であり、『徒然草』はここで書かれたとされている。そのため、『徒然草』には近くにある仁和寺がよく登場するのである。ここには兼好の墓もあるが、これは江戸期に双ヶ丘から移されたらしい。

 ちょっと、いい汗をかいて来た。

by Abend5522 | 2013-07-06 18:36 | 京都


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