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Abendの憂我な部屋

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2012年 12月 18日

"Erschallet, ihr Lieder"


 "Erschallet, ihr Lieder"(『響け、汝等が歌よ』)は、バッハのカンタータBWV172です。バッハのヴァイマール時代にあたる1714年の作品で、 聖霊降臨節の初日に用いられたということです。合唱、バスのレチタティーヴォとアリア、テノールのアリア、ソプラノとアルトの二重唱、コラールで構成された、演奏時間18分余りのシンプルな曲です。

 アデーレ・シュトルテ(S)/アンネリーズ・ブルマイスター(A)/ペーター・シュライアー(T)/テオ・アダム(Bs)、
エルハルト・マウエルスベルガー/GOL、ライプツィヒ・トーマナー・コーアによる演奏です。レコードは、私が持っている唯一の旧東独エテルナ盤8 25 885で、1971年に発売されたものです。録音は、マウエルスベルガーがトーマス・カントールを務めていた時期(1962年~71年)としかわかりません。

 エルハルト・マウエルスベルガーは、ドレスデン聖十字架教会のカントールであったルドルフ・マウエルスベルガーの弟です。このカントール兄弟が日本で認知されたのは、1970年に録音された『マタイ受難曲』によるところが大でありました。両方の合唱団が協同し、エルハルトが合唱指揮、ルドルフがGOLを指揮したこの録音は、私も発売されるとすぐに4枚組8.800円をはたいて買いました。
 エルハルトは、他にもGOLとトーマナー・コーアを指揮したバッハのカンタータを六曲録音しており、それらはCD化されてライプツィヒ・クラシックスから発売されていて、私も持っております。しかし、このBWV172はCD化されたという情報を得ていません。

 歌手陣は錚々たる顔ぶれです。アダムの癖のある声が嫌いという方もおられるでしょうが、レチタティーヴォ最後の低いC音を見事に出しています。名の通った歌手でも上げて歌うことがあるほどの重低音を、これだけ明瞭に出せる歌手は少ないでしょう。
 独唱、合唱、オケの三拍子が揃った素晴らしい演奏を、ご一聴に供させていただきます。なお、古い盤ゆえのノイズはお許し下さい。


by Abend5522 | 2012-12-18 21:44 | クラシック音楽


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