2012年 10月 07日
今は使われていない旧社章が懐かしい日立のカセットテープ。私が初めて買った120分テープだ。ごく初期のカセットで、値段は2,000円だったと記憶する。非常に薄いので何度となく切れ、その度に修復用の粘着テープを裏に貼って繋ぎ合わせたものだ。 録音したものはMDにダビングしてある。その時に記録をしておいたリフィルを見ると、2000年9月22日~23日に、今も使っているケンウッドのCD、MDラジカセMDX-F3でダビングしている。 録音は、小学校時代から高校時代にティアックのカセット・デッキA-350を買うまでの間に使っていた、サンヨーのレコーダーで行っていた。 色々なものが録音してある。亡父の肉声(軍歌や懐メロを数曲歌っている)や私が吹いているリコーダーは、レコーダー付属のマイクで録ったもの。TVの歌番組やCMは、マイクをテレビのSPに近づけて録音し、クラシックはワールドボーイとケーブル接続で収録した。 クラシックは、ベートーヴェンの室内楽が数曲入っているが、どれも一部だけだ。全曲を録音した元のもの上に、クラシック以外のものを入れたようである。どれもNHK-FMからの録音だが、ナレーションの声が加賀美幸子アナウンサーのようであり、またベートーヴェンの室内楽ばかり入っていたみたいなので、当時において特集をよく組んでいた長時間番組といえば、長らくモノラル放送であった『家庭音楽鑑賞』ではないかと推測する。 FM放送を聴くための指針だった『週刊FM』。カラヤンの写真が表紙の創刊号も残してあったはずだが、見つからない。画像のものは創刊より半年後の、1971年9月20日号である。後に東版と西版に分かれ、隔週刊になって1991年に休刊となった『週刊FM』だが、80円時代の初期のものは薄く、シンプルだった。表紙の女性は、アメリカの歌手キャロル・キング。裏表紙は、レシーバーとプレーヤー一体型のヤマハMS-3の広告。125,000円とあるから、当時のサラリーマンの月収と同じほど高価なものだったことがわかる。 9月24日のNHK-FM番組表も挙げて置いたが、現在から見れば番組数が少なく、モノラル放送も目立つ。この右ページにはFM東京の番組表があり、両局の一週間分の後には、愛知、大阪、福岡のFM番組表が載せられている。 「家庭音楽鑑賞」のナレーターは、この時には渡辺学而になっている。「バロック音楽の楽しみ」は、まだ皆川達夫の時代だ。「夜のしらべ」も懐かしいが、20分番組であった「朗読」で漱石の『吾輩は猫である』が放送された中学時代の夏休みには、原作を見ながら聴いた想い出がある。 原義とは違う意味合いで使われていた「エア・チェック」という言葉も、見聞きすることが少なくなってしまった。
by Abend5522
| 2012-10-07 23:58
| オーディオ・映像・機材
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