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Abendの憂我な部屋

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2012年 04月 23日

佛教讃歌

 高校が佛教系の私学で、講堂で行われた行事では聖歌隊となる合唱部にいたこともあって、幾つかの佛教讃歌は今も歌える。

 

 授業のチャイムは、この「ウェストミンスターの鐘」ではなく、始業時がなぜか第9の所謂『喜びの歌』で、終業時が佛教讃歌『恩徳讃』であった。どちらも、チャイムでの演奏だった。



 これは、合唱による『恩徳讃』である。歌詞は、親鸞の『正像末浄土和讃』からのものだ。

 如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし

 師主知識の恩徳も  骨を砕きても謝すべし

 明治期になると廃佛毀釈が近代化を急ぐ日本を席巻し、既成教団は宗門の生き残りを賭けて様々な改革を行った。佛教讃歌もそのひとつで、キリスト教の賛美歌に倣い、西洋的な曲をつけて多くの佛教讃歌を作った。その先鋒に立ったのが浄土真宗で、音楽法要の形式を整えたのもこの宗派である。

 浄土真宗の伝統的な音楽としては、報恩講の時にだけ唱される『坂東曲』がある。お東(真宗大谷派)だけに伝わるもので、越後へ流罪となった親鸞が、荒波に揺れる船の中で念佛を唱えたことに由来しており、僧たちが上体を揺すりながら歌うのが特徴だ。



 伝統的な佛教音楽で最も有名なのは、真言宗・天台宗の声明だが、下に挙げる真言声明の『三宝和讃』などは、旋律が中央アジア風だが、西洋音楽のハーモニーがつけられている。開始30秒からどうぞ。



 伝統的な声明がそのまま歌われているものとしては、以下に挙げた天台声明『四智梵語』を聴いてもらえればと思う。




 

 

  

by Abend5522 | 2012-04-23 00:19 | 佛教


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