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Abendの憂我な部屋

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2012年 04月 22日

☆ 私の愛聴盤 ベートーヴェン / 交響曲第4番

 
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 かなり以前のことだが、第1楽章の序奏部を最も正確に刻んでいるのはコンヴィチュニー/LGO盤であると書かれたものを読んだ覚えがある。スコアを見ると♩=66のAdagioなので、メトロノームで確かめると、なるほどこのテンポでやっている。

 序奏といっても、第4のそれは第1主題への動機になっていて、調整のための序奏という旧来の性格は払拭されている。これは、第7を経て第9で最高峰に達する。第4の核は、第1楽章にある。

 コンヴィチュニーの素晴らしさは多彩だが、そのひとつに「音雪崩」と呼びたくなるようなものがある。第4の第1楽章でいえば、第1主題がリピートされる時のトゥッティがそれに当たる。エネルギーが一挙に放たれ、次なる充満へと向かう時の、コンヴィチュニー流のケジメのつけ方だ。

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 第4については、ラインスドルフ/ボストンSO盤も推したい。ボストンSO唯一のべト全からの1枚。

 他のナンバーと比べると、オケを小規模にして演奏している。初演がロブコヴィツ侯爵邸であったことを意識して小規模にしたのかどうかはわからないが、声部の調和を徹底するラインスドルフの面目躍如たるものがある演奏だ。ボストンSOとは7年間の関係だったラインスドルフは、オーケストラ・ビルダーといわれるだけあって、このオケを徹底的に鍛えたことがよくわかる。第1楽章の序奏は遅く、第1主題に入って速くなる。金管の咆哮もティンパニーの強打もないが、リマスタリングの優秀さもあってか、普通では聴取しづらい中弦や木管がかなり明瞭に鳴らされているのが特徴だ。

 30数年前、ラインスドルフ/二ューヨークPOを京都会館で聴いた。バーンスタインの代役として急遽来日したのだが、若き日の記念となっている。

by Abend5522 | 2012-04-22 23:26 | クラシック音楽


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