Abendの憂我な部屋

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2012年 03月 07日

青春色の


  四条通をゆっくりと     君の思い出残したとこで
  黒いダッフルコート着て  背中丸めて歩いてます

 この歌詞で始まるのが、うめまつりの『北山杉』(1975)である。

 四条通は、祇園の石段下から松尾大社までの長い通りだが、「四条へ行く」といえば、四条河原町から四条烏丸までをいうのが普通である。私は、小さい頃から地下を歩いてこの間を行くのが好きだった。今では、階段を昇降するのが面倒で、歌詞のように「ゆっくりと」は歩けなくなった地上を早足で行く。

 「黒いダッフルコート」は私も持っていたが、着たことはあまりなかった。トレンチコートかピーコートをよく着たものだ。ジャケットもブリティッシュのものが好きで、つまりは襟幅の広いものが好きだった。シャーロック・ホームズでお馴染みのディアストーカーハットなども持っていたが、ノーフォークジャケットは買えなかった。これは、今も欲しいジャケットだ。

 「君の思い出」については・・・・・・心にしまって置こう。

  青春色の     京都の町を
  静かに静かに  歩いていました

 清水の長い石段、北山杉、大覚の白い石仏といったものが、彼女との思い出の象徴として表され、この歌詞で締め括られる。「静かに静かに」歩ける京都の町は、今、何処にあるのだろう。だが、「青春色」は、人それぞれに異なりつつも、無くなることはない。生が死に移行したり、薪が燃えて灰に成ることはなく、生は生、死は死、薪は薪、灰は灰としての位を持っており、「前後分断」していると、道元は『正法眼蔵』で述べている。ならば、青春色は中年色に、中年色は老年色に移行することはなく、三つの色は、各々の位を有して我一人に統べられているのであろう。

 そんなことを思った。 

by Abend5522 | 2012-03-07 22:09 | 京都


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