2013年 05月 02日
オークレールとクーロー/シュトゥットガルトPOによる、モーツァルトのVn協4、5番。オーディオ・コレクターズというカッティング技術を使った高品質レコードで、3,000円していたものだ。中古店で500円だったが、盤質は非常に良い。 オークレールのレコードは、中学時代に買ったワーグナー/インスブルックSOとのメン、チャイの協奏曲が初めてだった。彼女は80歳まで生きたが、腕の故障のため30代で演奏活動を終えているので、録音の数は1950年代~60年代に限定される。人の運命というものは、本当にわからないものだ。 この録音を聴いてもわかるのは、豊潤な響きだ。アタックはかなり強く、どっしりとした音作りをしているのだが、決して鈍重にはならない。また、歌わせ方も甘くはならず、線が細くなることもない。こういう演奏は嫌いだという人もいるだろうが、モーツァルトのVn協がギャラント様式で作られていることを考えると、この豊潤で高雅な演奏はそれにピッタリという感じがする。 クーロー/シュトゥットガルトPOのバックも見事で、柔らかく上品な音色がオークレールをよく支えている。協奏曲のバックの、ひとつの見本といえる。
by Abend5522
| 2013-05-02 22:10
| クラシック音楽
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